相談力向上のコツ

相談時には秘密を守らないと危険?信頼感を得るために大切なこと

誰かからの相談を聞くときに「この話は他の人に言わないでね」「あなたにだけ話すんだけど」などの言葉で、秘密にしてほしいと言われることがあります。

秘密にするなんて当然でしょ?と感じる人もいらっしゃると思います。では、なぜ秘密にする必要があるのか?それを根拠を持って説明できる人は少ないのではないでしょうか。

あなたが秘密を守れなければ、深刻な結果を招くこともあります。

本記事では、秘密を守ることの基本的な知識、重要性について深掘りしていきます。

秘密を保持する人も、秘密を守られる人も、誰もが知っておくべき大切なテーマです。

結論:秘密を守ることは信頼感を得ることに繋がる

あなたがもし、誰かに大切な相談をしたとします。けれどその相手が、自分の話した内容を他人に話してしまっていたとしたら?これは非常に傷つきますよね。悲しみや怒りといった、負の感情が生まれてしまう原因となります。

そんな秘密を守ってくれない人のことを、あなたは信頼できますか?裏切らずに自分を大切にしてくれる、と自信を持って言えますか?

それは難しいですよね。

秘密を守れないということは、人を裏切ることに繋がります。そして、信頼感を得ることも当然できません。

聞き上手になること、相談上手になることを目指すのであれば、秘密を守ることは必ず意識してください。

簡単なようですが、意識しないと案外難しいものです。相手の相談や話に対して、あなたが深く受け止められていないときには特に要注意です。思わぬところで口にしてしまう原因になります。

そもそも、なぜ人の秘密を守る必要があるのか

人の秘密を守る理由として、信頼感に繋がることを前述しました。

しかし、理由はそれだけではありません。さらに深掘りして理由を確認することで、意識して秘密を守ることにグッと近づけます。

この記事を読んでいる皆さんが必ず実践できるように、詳しく解説していきます。

秘密が守られることは、人の権利である

まず、秘密を持つこと、そしてその秘密が守られることは人の権利です。その根拠は求める自然法に求めることが出来ますが、ここでは解説を省略します。

人が秘密にする内容は、自分や周囲の評価に影響すること、自分の知られたくない欲求や感情である例が多いです。つまり守りたいものであり、守られるべきものでもあります。

これらの秘密は、健全な心身、財産や幸福に関わっていきます。そこに守られるべき個人の権利が生じるのです。

これは生まれながらに与えられた権利です。つまり、話した相手が秘密にするよう求めることも、可能だと考えられます。

少し複雑な表現ですが、誰しも自分の秘密を洩らさないように扱ってもらう権利を持っている、だからこそ権利を守ってくれる安心感がある相手と話したい。そう直感的に感じている人もいることを意識しましょう。

秘密を守ってくれない人には安心して話せない

そして当然、前述の権利を侵害する=秘密を守れない人には、大切な話をすることが出来ません。

このブログが目指している、みんなで聞き上手になる、相談上手になるためにコミュニケーション能力を向上させる。そして仕事や家庭の人間関係を良くしていく。この目標のためには、当然秘密が守れない=安心して話が出来ない人であっては先に進めません。

もしも、軽はずみに人から聞いた話を他人にしてしまうことがある人がいたら、たった今から止めるように意識しましょう。

秘密にしてと言われなかった場合はどうする?

では、相手が直接的な言い方で秘密にして、と言っていなかった場合はどうしましょう?

この結論は「それでも秘密を守る必要がある」となります。

互いに言わないとしても、そこには秘密が守られるはずだという暗黙の了解が初めから存在していると捉えてください。

相手があえて複数人の前で話す、または人に言っても良いと表明した時にだけ、その会話は秘密ではなくなります。

秘密は絶対に守る?守らなくて良い例外と対応方法

ここまで秘密を守ることの重要性についてはお話をしてきました。

では、どんな時でも、絶対に秘密は守らなくてはいけないのでしょうか?

実は、秘密を守る権利が制限を受ける場面もあります。どんな内容なのか、一緒に確認していきましょう。

秘密を守る個人が持つ権利よりも、高いレベルの義務がある時

まずは、秘密を守ることで守られる権利によって、守らなければいけない義務が守れない時です。

具体的に言えば、犯罪行為などの秘密を聞いてしまった場合が挙げられます。そんな場面には出会わない、自分とは関係ないと思われる人もいるでしょう。

ですが、家庭内暴力や会社内での規定違反など、想定される場面は意外と身近にあります。

もしそんな話を聞いてしまった時には、どう取り扱うか慎重に考えましょう。あなたにも何かしら責任を求められてしまう事態への発展も、最悪の場合考えられます。あなたがより信頼できる人(相談の舞台により家庭、職場上司など臨機応変に切り替えましょう)に相談することも一つの方法です。

もしこのブログを見て同様の悩みを抱えている人がいらっしゃれば、是非お問い合わせより連絡を頂ければ、個別に相談対応も行います。

他の人の権利を侵害する場合

もう一つの秘密を守らなくてよい例外場面としては、他人の権利を侵害している時が挙げられます。

例として、恋愛場面を想定します。

あなたが友人から、浮気をしてしまったと相談されたとしましょう。その友人の

パートナーも、あなたの友人だと仮定します。

友人

実はこの前、思わず彼氏がいるのに浮気しちゃったんだよね。

彼には絶対秘密にして?

とんちゃん

う・・・うん

(でもその彼氏は自分の親友なのに・・・)

これはあくまで例ですが、このように他者の権利を侵害していることが明らかな場合は、秘密を守るかどうか考えてみても良いでしょう。

この他者の権利が大きければ大きいほど、秘密を守る必要性は低くなっていきます。

まとめ:秘密が守られるという信頼感がある雰囲気が重要

いかがでしたか?コミュニケーションにおいて、秘密を守ってくれる人には安心感・信頼感を感じるようになります。

毎回「秘密は守る」なんて宣言する必要はありません。この人は大丈夫、安心して話せる、そう感じてもらえるような雰囲気が重要です。その雰囲気を作るには、あなたが秘密の重要性を理解し、普段から行動で示す必要があります。そうすれば自然に雰囲気は相手に伝わるようになります。

一緒に秘密の重要性を考え、聞き上手・相談上手を目指していきましょう。きっと豊かな人間関係や人生に繋がるはずです。

もし個別相談やコーチングを希望される方がいれば、問い合わせ欄よりご連絡ください。

あなたの人生の1ページに、何かを残せれば幸いです。

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